#南海トラフ南海トラフ発生確率見直しと広島被害想定:防災への再認識
政府の地震調査委員会が、南海トラフ巨大地震の今後30年以内の発生確率を、これまでの「80%程度」から「60~90%程度以上」に見直し、さらに別の計算モデルによる「20~50%」という数値を初めて併記しました。これは地震予測における科学的知見の幅を示すものですが、委員会は「いつ起きてもおかしくない状況に変わりない」と強調し、危険度は最高ランクであることに変わりはないとしています。
この発表を受けて、広島県は12年ぶりに南海トラフ巨大地震の新たな被害想定を公表しました。最悪の場合、最大震度6強、津波最高水位4mを想定し、死者数は約1万4千人(9割以上が津波による)、建物全壊は約9万棟に達すると推計。特に津波による建物被害が大幅に増加した一方、揺れによる被害や全体の死者数は前回想定より減少しました。また、今回から災害関連死者数も約1900~3700人と新たに推計。県は津波到達までの時間的猶予を活用した早めの避難と、避難所の環境整備の重要性を呼びかけています。
話題の理由
南海トラフ巨大地震は、日本に甚大な被害をもたらす可能性のある最大の防災課題です。政府の地震調査委員会による発生確率の「2つの数値併記」は、地震予測の科学的な難しさを示しつつも、差し迫った危険性を改めて国民に提示しました。
この異例の発表は、国民の防災意識を強く喚起し、具体的な備えの重要性を再認識させる契機となっています。また、広島県が発表した最新の被害想定は、地域の災害リスクを具体的に示すことで、住民の危機感を高め、自治体と住民が一丸となった防災・減災対策の推進を促しているため、この情報が注目されています。