2025年12月5日、今年最後の満月「コールドムーン」が出現しました。この満月は、月が地球に最も接近する「スーパームーン」でもあり、今年最も大きく見えた11月の満月に次ぐ、2番目の大きさとなります。北米先住民の農事暦に由来する「コールドムーン」は、本格的な冬の到来と厳しい寒さを表す呼称です。満月が最大となるのは5日午前ですが、夜空での観測に適しているのは4日の夜から6日の夜にかけての3日間とされています。特別な機材がなくても肉眼で十分にその輝きを楽しめ、特に夕暮れ時に東の地平線に昇る月は、「月の錯視」によってさらに大きく感じられるでしょう。
また、12月は「天体ショー月間」とも呼ばれ、月とすばるの接近、水星の西方最大離角、月と木星の共演、そして三大流星群の一つであるふたご座流星群など、他にも多くの天体イベントが目白押しです。夜空を彩るこれらの現象を安全に楽しむためには、十分な防寒対策が呼びかけられています。