沖縄美ら海水族館の長寿イルカ「オキちゃん」が12月2日に推定52歳で亡くなりました。1975年の沖縄国際海洋博覧会から半世紀にわたり、沖縄のシンボルとして愛され、ミナミバンドウイルカとしては世界最長の飼育記録を更新し続けてきた功労者です。その愛らしい姿や巧みな芸は、県内外の多くの来場者に笑顔と感動を与え、沖縄観光にも大きく貢献してきました。今年5月には飼育50年の節目を迎え、県観光特別賞や特別住民票も授与されています。夏以降は体調を崩し療養していましたが、最期までショーに出る意志を見せていたといいます。訃報が報じられると、多くの人々から悲しみとともに感謝の言葉が寄せられ、水族館には献花台も設けられました。オキちゃんは国内初のミナミバンドウイルカ繁殖成功にも貢献するなど、イルカの生態研究にも多大な知見をもたらしました。