2023年5月に長野県中野市で発生した4人殺害事件において、殺人などの罪に問われている青木政憲被告(34)の裁判員裁判で、9月24日、検察は死刑を求刑しました。判決は10月14日に言い渡される予定です。裁判では被告の刑事責任能力の有無が最大の争点となっており、被告は公判で黙秘を続けていますが、捜査段階の供述調書では、被害女性2人に対しては「ぼっちと悪口を言われた」、警察官2人に対しては「射殺されるのが嫌だった」と殺意を述べています。被告の両親は、被告がいじめ被害を訴え、妄想を抱いていたことなどを証言しました。精神鑑定を行った医師の見解は分かれており、検察側は「妄想は動機に影響したが実行には影響なし」、弁護側は「統合失調症による妄想に支配された行動」と主張しています。遺族は被害者参加人として裁判に参加し、被告への死刑を強く望む意見を陳述しました。検察は、事件を「確定的な殺意に基づく冷酷で、他に類を見ない悪質な事案」と指摘し、死刑選択の妥当性を訴えています。