2025年10月、レモン彗星(C/2025 A6)が地球に最接近し、観測の好機を迎えると注目されています。この彗星は2025年1月に発見された非周期彗星で、8月中旬から増光を続けており、10月にはさらに明るくなると予想されています。特に10月21日には地球と最接近し、下旬には3等星ほどの明るさになり、街明かりの少ない場所では肉眼でも観測できる可能性があります。10月上旬は明け方の北東の空に、中旬以降は夕方から宵にかけて北西の空に見えるようになります。また、おおぐま座や、りょうけん座、うしかい座の明るい星や銀河に近づくため、双眼鏡を使えばその姿をより楽しむことができます。この10月は、中秋の名月(6日)や10月りゅう座流星群(9日極大)、オリオン座流星群(21日極大)など、他の天体イベントも多数予定されており、秋の夜空が宇宙の魅力でいっぱいになります。