兵庫県宝塚市で2020年6月、家族ら4人がボーガン(クロスボウ)で殺傷された事件の裁判員裁判で、28歳の被告に対し検察側が死刑を求刑しました。被告は祖母、弟、母を殺害し、伯母に重傷を負わせた罪に問われています。検察側は、被告が幼少期からの不満を募らせ、「死刑判決を受けて死のう」と考えるに至ったとし、幻覚や幻聴の影響はなく計画的に犯行に及んだとして、完全な刑事責任能力があったと主張しました。一方、弁護側は、被告が自閉スペクトラム症や強迫性障害の影響で心神耗弱状態にあり、責任能力は著しく限定されていたとして、懲役25年が妥当だと反論しています。殺傷能力の高いクロスボウが凶器として使われたこともあり、社会的な関心を集めており、判決は10月31日に言い渡される予定です。