10月は天体イベントが目白押しで、特に「オリオン座流星群」が注目を集めています。活動期間は10月2日から11月7日までで、極大は10月21日夜から22日明け方にかけてです。今年はちょうど新月と重なるため月明かりの影響が少なく、観測条件が最高とされています。オリオン座流星群はハレー彗星を母天体とし、明るい流星が多く見られるのが特徴です。極大時には1時間に5~10個程度の流星が期待できます。
さらに、今年は「レモン彗星(C/2025 A6)」と「スワン彗星(C/2025 R2)」の2つの彗星が、オリオン座流星群の極大とほぼ同じタイミングで地球に最接近します。これら2つの彗星は肉眼でも観測できるほど明るくなる可能性があり、流星群と彗星の共演が実現すれば、天文ファンにとって千載一遇の素晴らしい眺めとなるでしょう。他にも、中秋の名月(10月6日)、ハーベストムーン(10月7日満月)、10月りゅう座流星群(極大10月9日)、月と惑星の接近など、10月は夜空を見上げる機会が豊富です。