国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」が、12月2日夕方に日本上空を通過し、肉眼で観測できる絶好のチャンスがあることが報じられました。午後5時55分頃から約6分間、多くの地域で見ることができ、特に九州から関東にかけては観測条件が良好とされています。ISSは地上約400km上空を約90分で地球一周する巨大な実験施設で、サッカー場ほどの大きさがあります。肉眼ではマイナス2等星ほどの明るさで輝き、一番星のように移動していく様子が見られます。観測には「晴れていること」「ISSが自分の上空を通過すること」「地上は夜でISSが太陽に照らされていること」の3つの条件が揃う必要があり、空が開けた場所での観測が推奨されました。ただし、北海道や東北、北陸、沖縄の一部では天候により観測が難しい地域もありました。