半導体製造装置大手「東京エレクトロン」に関する二つの大きなニュースが注目を集めています。一つは、日本とインドの経済安全保障協力強化の一環として、インドの半導体国産化支援に参画することです。東京エレクトロンは9月にインド初となる製造装置開発拠点を稼働させ、日本の強みである半導体関連企業がインド市場に進出し、供給網構築を後押しします。日印首脳会談でも連携強化が確認され、インドの巨大な成長市場への期待が高まっています。
もう一つは、台湾積体電路製造(TSMC)の機密情報を不正に取得したとされる事件です。東京エレクトロンの台湾子会社の元従業員ら3人が、国家安全法違反の罪で台湾の検察当局に起訴されました。元従業員は、東京エレクトロンがTSMCの最先端2ナノ半導体のサプライヤーになるため、機密情報を入手したと供述しています。この事件を受け、東京エレクトロンは該当する元従業員を懲戒解雇しており、企業の知的財産保護と倫理規範が問われる事態となっています。