福岡県みやま市で2024年2月、小学1年生の男子児童が学校給食のみそおでんに入っていたウズラの卵を喉に詰まらせて死亡しました。この事故を受け、男子児童の父親は「学校側の注意喚起不足と救命措置の遅れ」を理由に、市に対し6000万円の損害賠償を求める訴訟を提起しました。2025年10月17日、福岡地裁久留米支部で第1回口頭弁論が行われ、父親は意見陳述で「先生がひと言注意してくれていたら息子はしっかりかんで食べていたと思う」「息子は7歳にして喜びも夢も奪われた」「学校の責任を明らかにしてほしい」と、悲痛な思いを訴えました。一方、みやま市側は請求棄却を求め、争う姿勢を示しています。事故後、第三者委員会は教職員の「のどに詰まりやすい食材への認識不足」を指摘しましたが、事故原因の特定には至りませんでした。市教育委員会は、誤嚥しやすい食材の調理工夫や指導徹底など再発防止策を公表しています。この裁判は、学校給食の安全管理のあり方や、子供たちの命を守るための対策について、社会的な議論を深めるきっかけとなっています。