現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説「ばけばけ」の影響で、そのモデルである作家ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)とその妻・小泉セツの生涯に注目が集まっています。アイルランド生まれのハーンは、『怪談』などで知られ、日本に帰化しました。特に、彼が憧れていた出雲への赴任や、18歳年下のセツとの出会い、そして事実婚に至る経緯などが話題となっています。明治23年(1890年)に島根で英語教師として厚遇され、当時の知事に次ぐほどの月給を得ていたことや、松江での生活、教頭・西田千太郎との友情なども語られています。
また、妻の小泉セツも、最初の結婚での苦難を乗り越え、逆境の中で培われた強い精神力と行動力が再評価されています。朝ドラ効果で、島根・松江の小泉八雲記念館では「セツブーム」が起こり、企画展が連日満員になるなど、二人の物語が多くの人々の関心を引きつけ、日本の文化や歴史、そして国際的な視点から日本を見つめたハーンの功績が改めて注目されています。