鹿児島県十島村のトカラ列島近海では、6月下旬から群発地震が続いており、7月上旬には悪石島で震度6弱を観測するなど活発な状況が続いています。この状況を受け、海上保安庁が7月末から8月上旬にかけて海底地形調査を実施した結果、小宝島と宝島の周辺17カ所(水深120~640m)で、火山活動を示唆するガスや熱水が海底から噴出していることが確認されました。専門家はこれを火山ガスの湧出であり、火山活動の存在を示すものと指摘しています。
しかし、この噴気活動が確認された地点と群発地震の震源域とは一致せず、両者の直接的な関連は現時点では不明とされています。また、調査では能登半島地震のような顕著な海底地形の変化は確認されず、航空機や衛星調査と合わせ、海底噴火は起きていない可能性が高いと結論づけています。その後も地震活動は継続しており、9月13日にはトカラ列島近海を震源とするマグニチュード4.4の地震が発生し、十島村で最大震度4を観測しました。