NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の放送開始を機に、そのモデルとなった作家・小泉八雲と妻セツへの関心が高まっています。ギリシャ生まれのアイルランド育ちであるラフカディオ・ハーンが日本に帰化し「小泉八雲」となり、妻セツとの協力のもと『怪談』などの名作を世に送り出した生涯に注目が集まっています。特に、セツが語る物語を八雲が書き綴るという、言語や文化の壁を乗り越えた夫婦の物語や、「耳なし芳一」「雪女」といった代表作への関心が再燃。松江市では、八雲とセツゆかりの地を巡る石像の設置計画やバスツアー「ばけバス」の運行など、朝ドラに合わせた地域活性化の取り組みが活発化しています。また、八雲とセツの人生や怪談を分かりやすく紹介する書籍も発売され、幅広い層が日本の伝統文化や二人の物語に触れる機会となっています。