#葛飾北斎ニトリが北斎「雪中美人図」を6億円で落札!小樽で一般公開へ
家具・日用品販売大手のニトリが、江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の肉筆画「雪中美人図」を、オークションで史上最高額となる6億2100万円(手数料込み)で落札しました。この作品は、北斎が「戴斗」と名乗っていた1813年から1819年ごろ、代表作「富嶽三十六景」制作以前の円熟期に描かれた秀作で、雪降る吉原にたたずむ花魁(おいらん)とみられる女性を描いています。鮮やかな青が特徴で、縦約1メートルに及ぶ大作であり、戦前には重要美術品に認定されています。
落札された「雪中美人図」は、ニトリホールディングスの似鳥昭雄会長が理事を務める公益財団法人似鳥文化財団が運営する「小樽芸術村 浮世絵美術館」(北海道小樽市)に収蔵されます。同美術館は2025年7月に開館した北海道初の浮世絵専門美術館で、北斎の他の肉筆画や多数の浮世絵コレクションを所蔵しています。今後、一般公開が計画されており、時期が決定次第発表されるとのことです。今回の高額落札は、従来の北斎作品の最高落札額を大幅に更新し、日本美術市場における新たな記録として国内外から大きな注目を集めています。ニトリは、この収集活動を通じて北海道観光の振興にも貢献していく方針を示しています。
話題の理由
この話題が注目される理由は、葛飾北斎の肉筆画が史上最高額となる6億円超で落札されたという金額のインパクトにあります。家具・日用品大手ニトリの落札という意外性も、一般層の関心を引きつけました。世界的な絵師である北斎の作品が日本国内の美術館に収蔵され、多くの人が鑑賞できる機会が提供されることは、文化財保護と芸術振興の観点から高く評価されています。美術品の市場価値の高騰と、企業の文化支援のあり方を象徴するニュースと言えます。