スペイン語圏で「Cien(100)」というキーワードが話題になっています。主な内容として、二つの異なるテーマが挙げられます。
一つは、バルセロナで開催された「世界都市サミット」に関するものです。このサミットには100以上の都市の代表が集まり、持続可能な都市変革、住宅政策、気候変動対策などについて議論し、「バルセロナ都市宣言」を採択しました。バルセロナ市長のジャウメ・コルボーニ氏が主導し、欧州委員会も協力して、都市が直面する課題解決に向けた連携を強化しています。
もう一つは、アメリカ国内での書籍検閲問題です。PEN Americaの報告によると、2024-2025学年度に約4000から6800以上の書籍が学校図書館から禁止・撤去されました。ガブリエル・ガルシア=マルケスの『百年の孤独(Cien años de soledad)』もその一つで、主にLGBTQ+関連コンテンツや多様性、人種、ジェンダーに関する内容が「不適切」とされたことが理由です。フロリダ州など一部の州で保守的な団体からの圧力が強く、教育現場における思想統制が問題視されています。