東京エレクトロンの株価が、AI(人工知能)半導体需要の急拡大を背景に大きく上昇しています。直近の7-9月期決算では、売上高が前年同期比11.2%増、営業利益が6.9%増と市場予想を上回る好調な結果となり、これを受けて2026年3月期の通期業績予想も上方修正されました。同社CEOは「AI時代の到来」を強調し、AIサーバー関連の強い引き合いに自信を見せ、中期経営計画で掲げる2027年3月期の総収入3兆円以上の目標達成にも期待をつないでいます。関連会社の東京エレクトロンデバイスも、AI半導体の高密度実装に不可欠な3次元実装向けの検査装置を2026年にも投入予定で、半導体産業全体の活性化がうかがえます。しかし、総収入の約4割を占める中国市場の伸び悩みや、AIブームの持続性に対する一部の懸念も存在し、投資家は今後の動向を注視しています。