女優の中山麻理さんが、77歳で亡くなりました。1969年の大ヒットドラマ「サインはV」で「元祖クールビューティー」として人気を博し、最高視聴率39.3%を記録したこの作品でクールなライバル役を演じ、一躍脚光を浴びました。その後、村上龍監督の映画「限りなく透明に近いブルー」でヒロインを務めるなど活躍。1980年に俳優の三田村邦彦さんと結婚し一時引退しましたが、三田村瞬さんや中山麻聖さんら3人の息子を育て上げました。1999年の離婚後は女優に復帰し、末っ子の成人を機に「母親卒業宣言」。以降は海外旅行を楽しむなど、自由な“おひとり様”ライフを満喫していました。華やかな芸能一家（兄はマイケル中山、姪は中山エミリ・英玲奈）の一員でもあった中山さんは、昨年暮れから体調を崩し、闘病の末、家族に見守られながら息を引き取ったとのことです。生前は「元女優」ではなく「女優」として報じられることを望むなど、最期まで女優として生き抜いた人生でした。