ハンセン病に関するニュースが社会的な関心を集めています。特に、今年5月に92歳で亡くなったハンセン病訴訟全国原告団協議会長の志村康さんを偲ぶ会が、国立ハンセン病療養所菊池恵楓園などで開催されています。志村さんは強制隔離政策下の1948年に入所し、国賠訴訟で原告副団長として国の責任を認めさせた功績を持ちます。また、2003年の宿泊拒否問題などでも、ハンセン病に対する正しい理解と人権の尊重を強く訴え続けました。生前の志村さんは、妻が中絶を強いられ、わが子に会えなかったという過酷な体験を法廷で明かし、差別のない社会の実現を願っていました。さらに、ハンセン病を題材にした映画「新・あつい壁」の上映会も開催され、隔離先の特別法廷で死刑判決が下された「菊池事件」が描かれるなど、過去の人権侵害と差別の現実を伝える活動も行われています。これらの動きは、ハンセン病問題がもたらした歴史的な背景と、差別の解消に向けた社会的な意識の向上を促しています。