#長崎 原爆長崎原爆で失われた国宝寺、被爆前の動画初公開
長崎に原爆が投下されてから80年となるのを前に、原爆で焼失した国宝の唐寺「福済寺」の被爆前の動画が初めて見つかりました。この41秒間の白黒動画は、歌舞伎俳優の二代目中村芝鶴が昭和5年(1930年)ごろに撮影し、NHKに寄贈されたフィルムの中から発見されたものです。福済寺は寛永5年(1628年)創建で、幕末には坂本龍馬と勝海舟も宿泊したとされる歴史ある寺院で、昭和2年(1927年)に国宝に指定されていました。しかし、原爆投下により爆心地から2.6キロ離れた場所で焼失し、国宝指定も取り消されました。これまで福済寺の被爆前の姿は写真や絵はがきでしか確認されていなかったため、今回の動画発見は「第一級の資料」として、専門家や住職から高く評価されています。住職は「80年前にタイムスリップできた」と語り、博物館の学芸員は「あれだけ立派なものが一瞬でなくなってしまう恐ろしさを伝えるため」と、映像の重要性を強調しています。
話題の理由
8月は広島・長崎の原爆の日があり、平和学習や関連報道が集中する時期です。その中で、長崎で原爆により失われた国宝「福済寺」の被爆前の動画が初めて発見されたというニュースは、歴史的価値と視覚的なインパクトの両面で大きな注目を集めました。過去の出来事を「動画」という具体的な形で目にできるようになったことで、戦争の悲劇と文化財の喪失をより深く、リアルに理解しようとする人々の関心が高まっているのです。これは、風化させてはならない記憶を次世代に伝える重要な役割を担っています。