東日本大震災から15年となる節目の今年、岩手県大槌町では、震災の記憶と教訓を次世代に語り継ぐ取り組みが改めて注目されています。震災で職員40人が犠牲となった同町では、平野公三町長が震災発生日に初めて現役職員へ訓示を行い、「命を守る伝承」の重要性を訴えました。当時の正職員の約3分の2が震災後に入庁した世代であり、当時の状況を知らない職員が増える中で、町長は「町役場で何が決断され、何が失われたのか。教訓を語り継ぐことは重い使命であり、未来の大槌を守る『最強の防潮堤』になる」と強調しました。また、昨年夏に開園した町営慰霊施設「鎮魂の森あえーる」には多くの遺族が献花に訪れ、犠牲者に手を合わせる姿が見られました。震災の悲劇を風化させず、そこから得た教訓を未来に生かすための強い決意が、町全体で共有されています。