2023年11月18日、米ウェブセキュリティー企業Cloudflare(クラウドフレア)で大規模なサービス障害が発生しました。この障害により、X(旧Twitter)や対話型AIソフト「ChatGPT」など、世界中の多数の主要インターネットサービスへのアクセスが一時的に困難となり、数千人規模の利用者に影響が出ました。また、macOS版の「Adobe Creative Cloud」関連アプリの動作にも影響が生じた可能性も指摘されています。
CloudflareはCDN(Contents Delivery Network)サービスの最大手であり、多くのインターネットサービスが同社のインフラに依存しているため、今回の障害は広範囲に影響を及ぼしました。障害の原因はサイバー攻撃ではなく、内部システムのデータベース設定変更や、ボット管理フィーチャーファイルの生成ロジックのバグ、またはソフトウェアの想定外の動作によるものとされています。サービスはその後完全に復旧しており、インターネットの基盤を支えるCDNサービスの重要性と、その障害が社会にもたらす広範な影響を改めて浮き彫りにしました。