レモン彗星(C/2025 A6)は、2025年1月にアメリカのアリゾナ州にあるレモン山天文台で発見された、約1300年ぶりに地球へ接近する希少な彗星です。10月21日に最接近を迎えましたが、10月下旬から11月上旬にかけて、日の入り後約1時間の「西の空」、高度20度ほどの低い位置で観測できるチャンスが続いています。肉眼での観測は難しい場合もありますが、よく晴れた光害の少ない場所ならぼんやりと見える可能性があり、双眼鏡や望遠鏡を使うとより鮮明に観察できます。緑色に輝くこともあるこの彗星は、公転周期が1000年以上と非常に長く、まさに「一生に一度」の天体ショーです。観測する際は、夜間の冷え込みに備えて防寒対策をしっかりとして、夜空を見上げてみてください。同じ時期にはスワン彗星も見ごろを迎えています。