#月中国10月貿易:輸出8ヶ月ぶり減少もEV好調
中国税関総署が発表した10月の貿易統計によると、輸出は前年同月比1.1%減の3053億ドルとなり、8ヶ月ぶりにマイナス成長を記録しました。特にスマートフォンやパソコンなどのIT関連製品の出荷が不振でした。一方、輸入は1.0%増の2152億ドルで、5ヶ月連続の増加となりました。
品目別に見ると、電気自動車(EV)を含む自動車は3割増、集積回路は26.92%増、船舶は68.40%増と好調で、これらが輸出全体を支える形となりました。しかし、携帯電話や家電、照明器具などは大きく減少しました。地域別では、対米輸出が25%減少した一方で、最大輸出先であるASEANへの輸出は11%増加し、市場の多角化が進んでいることが伺えます。
この輸出の短期的な変動の背景には、昨年の高基数や中秋節による営業日数の減少、米国の高関税政策の影響などが指摘されています。しかし、市場多元化戦略や、AIブーム、国内産業のアップグレードによる高付加価値製品(半導体、自動車など)の輸出増加が、中国の貿易に強靭性をもたらしていると分析されています。また、「国潮」(中国風トレンド)関連の文化製品の海外進出も新たな成長動因となっています。
話題の理由
中国の経済動向は世界経済に大きな影響を与えるため、その貿易統計は常に国際的な関心を集めています。特に10月の輸出が8ヶ月ぶりにマイナスに転じたことや、米中貿易摩擦の影響、特定の品目における好不調の明暗が、今後の世界経済の見通しを測る上で重要な指標となるため、話題になっています。