南米原産の特定外来生物「ナガエツルノゲイトウ」が、日本各地で深刻な問題を引き起こしています。その驚異的な繁殖力から「地球上最悪の侵略植物」と呼ばれ、茎のわずかな切れ端からも再生し、海水でも枯れないほどの強い生命力を持つことが特徴です。特に今年の猛暑によって増殖が加速しており、水路や田んぼをびっしりと覆い尽くし、稲の生育を阻害したり、稲刈り機の目詰まりを引き起こしたりと、コメ農家に深刻な被害をもたらしています。イネが本来得るべき養分が奪われることで収穫量への影響も懸念され、新米の価格変動にもつながる可能性が指摘されています。観賞用として持ち込まれたものが野外に広がり、現在29都府県で確認されていますが、有効な除草剤が少なく、手作業や重機での駆除も根絶には至らず、生態系への悪影響も大きく、抜本的な対策が急務となっています。